プロジェクトマネージャー(PM)に人気の転職先

プロジェクトマネージャー(PM)に人気の転職先は、

  1. ITベンダーSIer、SES、Web系、ベンチャー・スタートアップ
  2. コンサル系コンサルティングファーム、PMO専門企業、監査法人
  3. ユーザー系事業会社、金融機関、教育機関、医療機関
  4. 独立・起業フリーランス

です。

この記事では、自分に合った転職先の選び方や転職後の役割、求められるスキルについて、解説しています。

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下記の記事では、プロジェクトマネージャーの転職活動に必要なノウハウを徹底解説しています。

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自分に合った転職先の選び方

自分に合った転職先の選び方

プロジェクトマネージャーとしてのキャリアを次のステージへ進めるためには、自分に合った転職先を見つけることが非常に重要です。理想的な転職先を選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。

希望の職種・業界を明確にする

「自分は何を重視して仕事をしたいのか」「自分が情熱を持てる分野は」を明確にすることは、転職成功への第一歩です。

プロジェクトマネージャーとしての経験を活かしてさらに上の管理職を目指すか、あるいは専門性を高めてプロジェクトマネジメントの専門家としてキャリアを深めるか、それとも全く新しい分野に挑戦するか。これらの選択肢をじっくりと考えることが大切です。

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Point

職種や業界の選択において、将来的な市場の成長性や安定性も考慮に入れるべきです。現在成長している産業や、これから伸びると予測される分野を選ぶことで、長期的なキャリアの安定を図ることができます。

自分の経験・スキルを棚卸しする

プロジェクトマネージャーが転職を考える際、自己分析は非常に重要です。これまでのキャリアを振り返り、自身が持っている経験やスキルを詳細に棚卸しすることから始めます。具体的には、過去に関わったプロジェクトの規模や種類、使用した技術、チームでの役割、達成した成果などを整理します。これにより、自分の強みや弱み、さらにはキャリアの方向性が明確になります。

プロジェクトマネージャーとしての経験はもちろんのこと、リーダーシップ、コミュニケーション能力、問題解決能力など、ソフトスキルも重要な評価基準です。これらのスキルは、どの業界でも求められるため、自己アピールの際には積極的に前面に出していくと良いでしょう。

希望の条件を整理する

転職活動を始めるにあたり、自分の希望する条件を整理することが重要です。給与や勤務地はもちろん、職場環境や働き方(リモートワークの有無など)も考慮に入れる必要があります。

希望条件の一例

給与、勤務地、勤務時間・休暇、研修制度、福利厚生、キャリアプラン、職場環境・企業文化、ワークスタイル(フレックスタイム、リモートワーク、残業時間)など

自分が求める条件を明確にすることで、転職エージェントや求人情報を通じて、適切な企業を効率的に検討することができます。まずは冷静に自分自身の希望を整理し、それを基に転職活動を進めていくことが成功への近道です。

企業の情報収集を行う

転職活動を進めるにあたり、企業の内部情報を詳しく知ることは非常に重要です。特に転職エージェントを利用することにより、一般には公開されていない貴重な情報を得ることができます。

転職エージェントは、企業の人事担当者と直接コミュニケーションを持つことが多く、採用に関する詳細や、外部には公開されていない内部情報を持っています。これにより、中途募集の背景や企業文化、さらには中途採用者のキャリアパスまで、転職活動に必要な情報が豊富に含まれています。

企業選びの精度を高め、自分にとって最適な職場を見つけるためにも、積極的に転職エージェントのサービスを活用することをおすすめします。

下記の記事では、プロジェクトマネージャーの転職におすすめのエージェントを解説していますので、あわせてご覧ください。

  1. 転職エージェントIT・PM転職におすすめの転職エージェント
  2. スカウト転職向けIT・PM転職におすすめの転職スカウトサービス
  3. フリーランス向けフリーランスPM・PMOにおすすめのエージェント

プロジェクトマネージャーに人気の転職先

プロジェクトマネージャー(PM)に人気の転職先

プロジェクトマネージャー(PM)が次のステップとして選ぶ転職先には、さまざまな選択肢があります。ここでは、特に人気のある転職先を紹介します。

ITベンダー(SIer、SES、Web系、ベンチャー・スタートアップ)

IT業界において、プロジェクトマネージャーが転職を考える際に選択肢となる業種は多岐にわたります。具体的には、SIer(システムインテグレーター)、SES(システムエンジニアリングサービス)、Web系企業、ベンチャー・スタートアップなどが挙げられます。これらの業種ごとに、仕事内容や役割、必要とされるスキルには顕著な違いがあります。

まず、SIerは大規模なシステムの設計や開発、導入を手掛ける会社です。ここでのプロジェクトマネージャーは、顧客との折衝、プロジェクトの計画立案、進捗管理、リスク管理など、プロジェクト全体を見渡す重要な役割を担います。多くの関係者との調整が必要となるため、高いコミュニケーション能力と業務知識の理解が求められます。

次に、SESでは、クライアント先に常駐し、システム開発や保守を行うことが一般的です。SESのプロジェクトマネージャーは、現場での直接的な課題解決能力が求められ、技術面での高い専門性とフレキシブルな対応力が必要になります。多様なプロジェクト環境での対応力が養われるため、幅広い経験を積むことができます。

Web系企業では、インターネットを活用したサービスやアプリケーションの開発が主な業務です。ここでのプロジェクトマネージャーは、新しい技術の導入に対する意識が高く、常に最新のトレンドを追いかける必要があります。スピード感を持ってプロジェクトを推進することと、多様なバックグラウンドを持つチームメンバーとのコミュニケーション能力が求められます。

最後に、ベンチャー・スタートアップでは、プロジェクトマネージャーがビジネスサイドと技術サイドの橋渡しをする役割を果たすことが多いです。リソースが限られている中で、効率的にプロジェクトを進める能力や、柔軟な思考、スタートアップ特有のダイナミックな変化に対応する力が必要とされます。

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コンサル系(コンサルティングファーム、PMO専門企業、監査法人)

コンサルティングファーム、PMO専門企業、監査法人は、プロジェクトマネージャーとしてのスキルを活かしつつ、キャリアをさらに高めるための魅力的な転職先と言えます。これらの企業では、多岐にわたる業界のクライアントに対して、戦略的なアドバイスやプロジェクトの実行支援を行います。

まず、コンサルティングファームでは、戦略立案や業務改革、システム導入のコンサルティングが主な仕事内容です。プロジェクトマネージャーとしての経験を活かして、クライアント企業のIT課題を解決するための計画を練り、その実行をリードします。ここでは、高いビジネス理解とともに、複雑な問題解決能力が求められます。

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次に、PMO専門企業は、プロジェクトの管理と運営を専門に行う企業で、スムーズにプロジェクトを進行するための専門的なサポートを提供します。さまざまなプロジェクトへの対応力が求められるため、従来のプロジェクトマネジメントの知識に加えて、アジャイルやスクラムなど、最新トレンドへの理解も求められます。

最後に、監査法人では、主に財務やコンプライアンスの監査を担当しますが、近年ではIT監査やコンサルティング業務も拡大しています。ここでは、厳密な法規準拠やリスクマネジメントの知識が重要視され、プロジェクト管理の経験を活かして、より高度なIT監査プロジェクトをリードすることが期待されます。

ユーザー系(事業会社、金融機関、教育機関、医療機関)

事業会社における情報システム部門でのプロジェクトマネージャーは、組織全体のIT戦略を支える中核的な役割を果たします。このポジションでは、社内の情報システムの整備・運用・改善を担当し、業務効率の向上やコスト削減、さらにはセキュリティ対策の強化といった重要な任務を遂行します。

具体的には、企業のITインフラの構築から、ビジネスニーズに応じた新システムの導入、既存システムのアップグレード、障害対応やユーザーサポートまで、幅広い技術的課題に対応します。

このポジションでは、内部ステークホルダーや外部ベンダーと効果的にコミュニケーションを取りながら、プロジェクトを推進するための交渉力や調整力が非常に重要です。

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業界特有の知識が必要

金融機関では、情報システム部門のプロジェクトマネージャーとして、システムの導入やセキュリティ強化など、安定した運用を支えるためのプロジェクトを多く手がけます。金融業界における法規制の中で効率的にプロジェクトを遂行するための柔軟性やコンプライアンス力が特に求められます。

教育機関におけるITプロジェクトマネージャーは、教育の質を向上させるためのシステム開発や、オンライン学習プラットフォームの整備に関わることが多いです。教育現場のニーズを理解し、それを技術的に実現するための創造性と、教育関係者との円滑なコミュニケーション能力が求められます。

医療機関では、患者情報管理システムや電子カルテシステムなど、患者の安全と医療サービスの質を向上させるためのプロジェクトが中心となります。医療業界特有のプロセスや法規制を理解するとともに、高い倫理観を持って業務にあたる必要があります。

フリーランス

フリーランスとして働く最大の利点は、仕事の柔軟性とプロジェクトの選択自由度です。自分でスケジュールを設定し、興味のあるプロジェクトに集中できるため、ワークライフバランスをよりコントロールしやすくなります。また、自身の専門性を活かして、さまざまな業界や新しい領域に挑戦することもできます。これにより、スキルセットを広げ、キャリアの可能性を拡大することが可能です。

ただし、フリーランスとしてのキャリアには不安定さが伴います。安定した収入が保証されていないため、仕事の確保には積極的な営業活動が必要となります。そのため、フリーランスとして成功するためには、信頼できるフリーランスエージェントとの関係構築が欠かせません。

フリーランスエージェントは、案件の紹介から契約の交渉、クライアント先でのトラブル対応まで、多岐にわたるサポートを提供してくれます。特に、フリーランスエージェントが持つ広範なネットワークを活用することにより、さまざまな案件の中から自分に合った案件を継続的に獲得しやすくなります。

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転職エージェントは個々のキャリアや希望を考慮し、自分に合った企業を紹介してくれるため、自分自身で情報を集める労力を大きく削減できます。さらに、面接対策や履歴書のブラッシュアップなど、転職活動全般にわたるサポートを受けることができるのも大きなメリットです。

下記の記事では、プロジェクトマネージャーの転職におすすめの転職エージェント、及び転職スカウトサービスを解説しています。

また、フリーランスPM・PMOにおすすめのフリーランスエージェントは、下記の記事で解説しています。