【もう悩まない!】プロジェクトマネージャー(PM)の辛い(つらい)現実と向き合う方法

この記事では、

について、解説しています。

また下記の記事では、プロジェクトマネージャーの転職市場や職務経歴書の書き方など、転職ノウハウを徹底解説しています。あわせてご覧ください。

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プロジェクトマネージャー(PM)になって気付いた辛い(つらい)現実とは

プロジェクトマネージャー(PM)になって気付いた辛い(つらい)現実とは

多くの開発エンジニアの場合、担当プロジェクトの開発工程が終了すると、そのプロジェクトに関わることはありません。

しかし、プロジェクトマネージャー(PM)の場合、カットオーバー(サービスイン)の後も、保守や運用、機能拡張、追加カスタマイズなど、継続してプロジェクトに関わり続けます。

そのため、プロジェクトマネージャー(PM)には、開発エンジニアにはない「やりがい」がありますが、その反面、開発エンジニアにはない「辛さ(つらさ)」もあります。

責任が重い

プロジェクトマネージャーよりも、部長や事業部長、取締役、社長の方が業績に対する責任が重いのに、なぜ、プロジェクトマネージャーは「責任が重い」と感じるのでしょうか?

それは、業績に対して初めて責任を負う立場の役職が、プロジェクトマネージャーだからです。

プロジェクトメンバーの時は、自分に与えられた業務に従事しているだけで良く、プロジェクトの成果に対する責任を負うことはありません。

しかし、プロジェクトマネージャーになると、プロジェクトの全体的な責任を負い、プロジェクトの失敗に対して責任が問われます。

プロジェクト失敗の一例
  • プロジェクトのコストが予算をオーバーし、不採算になった。
  • プロジェクトの作業進捗が遅れ、納期までに納品できない。
  • 納品したシステムの品質が悪く、顧客業務に支障が出ている。

プロジェクトマネージャーの判断一つで、プロジェクトが成功にも失敗にもなり得るので、精神的に辛いと感じるプロジェクトマネージャーは多くいます。

調整が大変

1つのプロジェクトには、顧客やプロジェクトメンバーの他、担当営業や上司(開発部長や経営層)、外部ベンダーなど、さまざまな立場の人間が関わっています。

プロジェクトマネージャーは、これらプロジェクトの利害関係者(ステークホルダー)の間に立って調整を行い、プロジェクトを円滑に進める必要があります。

しかし、プロジェクトの現場では非常に調整が困難で、プロジェクトマネージャーを悩ます大きな原因となっています。

ステークホルダーの多様性

プロジェクトには、さまざまなステークホルダーが参加しており、立場が異なれば、考え方や優先するものが違います。すべてのステークホルダーの要求を満たすことは難しく、妥協点を見い出す必要があります。

仕様変更の一例
  1. 【顧客】業務とのミスマッチが発覚したので、仕様変更して欲しい。
  2. 【開発メンバー】仕様変更に対応すると、残業や休日出勤が増え、しんどい。
  3. 【担当営業】今後の営業活動を円滑に進めたいので、顧客の要求には柔軟に対応して欲しい。
  4. 【開発部長】契約時の要件にはない仕様なので、追加費用を請求しろ!

コミュニケーションの問題

プロジェクトに関わるステークホルダーは、さまざまな企業や職種の人間が存在します。そのため、言葉や文化の違いにより、誤解や混乱が生じることがあります。

  • IT専門用語を使って、顧客に説明しても、意味が通じない。
  • 自社のエンジニアと外部委託のエンジニアで、開発工程の進め方が違う。
  • 仕様変更に関する考えが、顧客とIT企業で違う。

予算やスケジュールの制約

プロジェクトには、予算やスケジュールに制約があります。プロジェクトマネージャーは、これらの制約を考慮しながら、ステークホルダーの要求を満たすように調整しなければなりません。

リソースの制限

プロジェクトのリソースには限りがあります。プロジェクトマネージャーは、ステークホルダーの要求とリソースの制限とのバランスを取りながら、調整する必要があります。

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気軽に相談できる相手がいない

プロジェクトは複数の開発エンジニアで構成されます。開発エンジニアの場合、分からないことがあっても、周りの開発エンジニアに質問できる環境があります。

その反面、プロジェクトマネージャーは1人で担当することが多いので、気軽に相談できる相手がいません。

自分のスキルが評価されない

プロジェクトマネージャーの評価は、プロジェクトの成果で決まります。

例え、高度なプロジェクト管理技法を駆使してマネジメントしても、プロジェクトが失敗に終われば、プロジェクトマネージャーの評価は下がります。

逆に、プロジェクト管理技法に詳しくないプロジェクトマネージャーでも、開発エンジニアや顧客と上手にコミュニケーションをとり、プロジェクトを成功させれば、プロジェクトマネージャーの評価は上がります。

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プロジェクトに当たり外れがある

  • 他社に案件が取られないように、無理な予算・納期で受注したプロジェクト
  • 急に決まった案件のため、自社の開発エンジニアを揃えることができず、初めて委託するSESエンジニアがメインのプロジェクト
  • 会社の方針でオフショアを使うことになり、よく分からない中国のシステム会社に発注することになったプロジェクト

このようなプロジェクトの場合、優秀なプロジェクトマネージャーであっても、プロジェクトを成功に導くのは非常に困難。しかし、プロジェクトが失敗に終われば、責任が問われるのはプロジェクトマネージャーです。

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現場の開発メンバーから煙たがれる

現場の開発メンバーが抱くプロジェクトマネージャーのイメージは ↓

  • プロジェクトマネージャーは開発部長や経営陣の方を見て仕事をしていて、現場の方を見て仕事をしていない。
  • 顧客の言いなりになり、無理難題を現場に押し付ける。
  • お金の計算ばかりしていて、開発メンバーのモチベーションには興味がない。
  • 部下に対して「計画的に作業を進めろ」と言うが、金曜日の夕方になって、急に休日出勤を命令する。
  • 開発技術のことを分かっていないのに、開発エンジニアがやることに横槍を入れたがる。

正攻法でマネジメントしても、成功するとは限らない

PMBOKと呼ばれるプロジェクト管理のベストプラクティスがありますが、PMBOK通りにプロジェクトを管理しても、成功するとは限りません。プロジェクトマネージャーには、そのプロジェクトに応じたプロジェクト管理が求められます。

プロジェクトの独自性

世の中にまったく同じプロジェクトは存在しません。同じシステムの開発プロジェクトであっても、顧客が違ったり、予算が違ったり、納期が違ったり、開発メンバーが違ったり。そのため、前回のプロジェクトでは成功した方法でも、次のプロジェクトでは成功するとは限りません。

人的要因の影響

プロジェクトには、さまざまな立場のステークホルダーが関わっており、プロジェクトは人によって成り立っています。人にはそれぞれ、スキルや経歴、性格、価値観、モチベーションがあり、まったく同じ人は存在しません。

環境の変化

競合環境、国際情勢、技術進歩、規制環境、為替市場などの変化が、プロジェクトに影響を与えることがあります。プロジェクトマネージャーはこれらの環境の変化に応じて、柔軟に対応する必要があります。

開発エンジニアの場合、開発中に問題(不具合)が発生しても、必ず解決策があります。ネットで調べたり、先輩エンジニアに聞いたりすると、解決策が見つかります。

しかし、プロジェクト管理に問題が発生した場合、解決策(正解)がない場合があります。「どの解決策を試しても失敗」というケースも多々あります。プロジェクトマネージャーは、そのような状況下でもプロジェクトを成功させる責任を負っているのです。

一人で悩まず、相談できる相手を見つける

一人で悩まず、相談できる相手を見つける

プロジェクトマネージャーは、さまざまな悩みを抱えながら、プロジェクトを管理しています。適切にマネジメントしていても、プロジェクトに問題が生じることもあります。何をやっても、上手くいかない時もあります。

そのような時は、一人で悩まず、相談できる相手を探しましょう。

相談するメリット
  • 自分が抱えている悩みを言葉にすることにより、悩みの原因を整理することができ、解決の糸口が見つかる。
  • 悩みを共有することにより、モヤモヤした気分がスッキリする。
  • 新しい視点でアドバイスがもらえ、失敗プロジェクトが好転する。

上司に相談する

開発部長などの上司は、プロジェクトマネージャーの経験を経ており、あなたと同じ悩みを抱えていたかも知れません。いくつもの壁にぶつかり、その壁を乗り越えて開発部長になっています。そのため、あなたを一番理解してくれ、適切なアドバイスを受けることができます。

また、プロジェクトの問題や課題を上司に相談することにより、プロジェクトの透明性を確保できるメリットもあります。

同僚のプロジェクトマネージャーに相談する

あなたの周りにいるプロジェクトマネージャーは、今まさに、あなたと同じ悩みを抱えているかも知れません。

同じ役割・期待を背負っているもの同士、悩みを共有することにより、仲間意識が強くなり、アドバイスしあえる仲間にもなれます。

Memo

あなたの悩みを同じ境遇の人と共有することにより、気分をリフレッシュしたり、自分では考えつかないアイデアを貰えたりします。あなたの周りにいるプロジェクトマネージャーは、あなたのライバルであり、仲間です。
プロジェクトマネージャーは孤独で辛いポジションなので、気軽に相談できる仲間を作ることをオススメします。

転職エージェントに相談する

プロジェクトマネージャー(PM)の仕事が辛い(つらい)、しんどいと感じたら、キャリアパスを見直すことがおすすめ。

「あなたは、今の職場であと何十年もプロジェクトマネージャーを続けたいですか?」

Point

「転職活動=転職」ではありません。

転職活動とは、キャリアを見直すことで、転職することもあれば、転職しないこともあります。

今の会社で働きながら、転職活動を行い、「やっぱり今の会社が一番」「今より良い転職先が見つからなかった」と思ったら、今の会社に残れば良い。無理に転職する必要はありません。

仮に転職しなかったとしても、転職活動は無駄ではありません。

  • 自分のキャリアを見直すことにより、今の会社が一番と認識できる。
  • 辛いことがあっても、この難局を何とか乗り切ろうと前向きになれる。
  • しんどいことがあっても、今の職場で頑張ろうと前向きになれる。

転職エージェントを利用することにより、

  • これからのキャリアプランの相談。
  • どのような企業に転職できるのか。
  • 今までの経験・スキルでどのぐらいの年収になるのか。

などを無料で相談できます。

下記の記事では、プロジェクトマネージャーの転職・キャリアチェンジにおすすめの転職エージェント、及び転職スカウトサービスを解説しています。

また、「自分のペースで仕事をしたい」というプロジェクトマネージャーは、フリーランスPMがおすすめ。下記の記事では、マネジメント系(PM・PMO)案件を扱っているフリーランスエージェントを解説しています。ぜひご覧ください。

プロジェクトマネージャー(PM)の経験を活かせるキャリアパス

プロジェクトマネージャー(PM)の経験を活かせるキャリアパス

プロジェクトマネージャーの経験を活かすなら、事業会社の情報システム部門が一番オススメ。ここでは、プロジェクトマネージャーに人気のキャリアパスを解説しています。

Memo

上記以外には、「シニア(上級)プロジェクトマネージャー」「IT営業」「CIO、CTO」「部門統括(事業部長、開発部長)」が、プロジェクトマネージャーの経験を活かすことができます。

事業会社の情報システム部門

意外かも知れませんが、プロジェクトマネージャーの経験を活かすなら、事業会社の情報システム部門が一番オススメ。

情シスの主な業務
  • IT戦略の立案
  • 社内の情報システムの企画・導入・運用
  • ITインフラの構築・運用
  • SIerなどのITベンダーのコントロール
  • 社内のIT資産管理
  • ヘルプデスク

事業会社では、これらのIT業務をマネジメントできる人材が不足しています。

  • ITを必要としない業種はありません。
  • システムを導入していない企業はありません。

つまり、「すべての業種」「すべての企業」の情報システム部門で、プロジェクトマネージャーのスキルが求められているのです。

以下の記事に、「プロジェクトマネージャーが事業会社の情シスに転職するメリット・デメリット」「事業会社がプロジェクトマネージャーを中途採用する理由」などを、詳しく解説しています。

関連記事情シスに転職するメリット・デメリット

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)

プロジェクトマネージャーとPMOは、プロジェクト管理に関わる役割を担う職種ですが、それぞれ異なる役割を持ちます。

プロジェクトマネージャーはプロジェクトにおけるリーダーシップを担い、PMOはプロジェクトマネージャーを支援することで、プロジェクト全体の統制を保ち、効率的なプロジェクト遂行を促進する役割を担っています。

プロジェクトマネージャーの経験を生かして、複数のプロジェクトを横断的に支援し、組織全体のプロジェクトマネジメント能力の向上に貢献したい方にオススメの職種です。

以下の記事にて、「プロジェクトマネージャーとPMOの違い」「PMOに転職するメリット・デメリット」「PMO転職先の業界」などを、詳しく解説しています。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、プロジェクトマネージャーと同じく、高年収の職種のため、年収を維持することができます。

  • 顧客に近いポジションでプロジェクトに関わりたい。
  • 提案活動など、上流工程に携わりたい。
  • 自分の実績を年収に反映させたい。

そういった方には、ITコンサルタントへの転職がオススメです。

以下の記事にて、ITコンサルタントに転職するメリット・デメリット転職成功ノウハウなどを、詳しく解説しています。

関連記事ITコンサルタントに転職するメリット・デメリット

プロダクトマネージャー(PdM)

プロダクトマネージャーは、製品の企画から開発、リリース、アップデートまでを一貫して管理し、製品が市場で成功するために必要な戦略を立案・実行する役割を担っています。この役割は、市場のニーズに基づいて製品を設計し、開発チームを率いて製品を市場に投入するという、非常に戦略的かつ創造的な仕事です。

Memo

プロジェクトマネージャーとプロダクトマネージャーでは、マネジメントする対象が異なります。

プロジェクトマネージャー(PM) プロジェクト
プロダクトマネージャー(PdM) 製品・サービス

プロジェクトマネージャーとしての経験は、多くの場合、チームマネジメント、スケジュール管理、予算管理といったスキルを身につけています。これらのスキルは、プロダクトマネージャーとしても非常に重要です。しかし、プロダクトマネージャーの役割では、これらのスキルをさらに発展させ、市場調査やユーザーニーズの理解、製品戦略の策定といった新たな領域も求められます。

プロジェクトマネージャーとプロダクトマネージャーの違いは、下記の記事で詳しく解説しています。

関連記事プロダクトマネージャー(PdM)との違いを徹底解説!

フリーランスPM

日々の業務に追われる中で、「もっと自分のスキルを活かしたい」「自分のペースで働きたい」と思うことはありませんか?

そんなプロジェクトマネージャーは、フリーランスPMがおすすめ。

フリーランスPMのメリット

  • メリット自由な働き方

    フリーランスになることで、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能になります。プロジェクトの選択や作業時間、場所を自由に決めることができるため、ワークライフバランスの向上が期待できます。

  • メリット収入の増加

    フリーランスPMは、プロジェクトごとに報酬を設定できるため、適切な価格交渉を行うことで収入を増やすことが可能です。また、複数のプロジェクトを同時に進行することもできるため、収入源を多様化することができます。

  • メリット自己成長の機会

    フリーランスPMとして働くことで、業界や企業の枠を超えてさまざまなプロジェクトに参加することができます。新しい技術や手法に触れる機会が増え、自身のスキルセットを広げることが可能になります。

下記の記事では、プロジェクトマネージャーにおすすめの「転職エージェント」「転職スカウトサービス」「フリーランスエージェント」を解説しています。
  1. 転職エージェントIT・PM転職におすすめの転職エージェント
  2. スカウト転職向けIT・PM転職におすすめの転職スカウトサービス
  3. フリーランス向けPM・PMOにおすすめのフリーランスエージェント