プロジェクトマネージャー(PM)を目指しているPL・SE
PL・SEがプロジェクトマネージャー(PM)になる方法は、
- プロジェクト経験を積んで内部昇進を目指す
- 転職してプロジェクトマネージャーを目指す
に大別できます。
この記事では、現在のプロジェクトマネージャーを取り巻く環境について考察し、プロジェクトマネージャーになる具体的なアクションを解説しています。
プロジェクトマネージャー(PM)を取り巻く環境
DX白書2023によると、IT人材について「大幅に不足している」と回答した企業は、51.7%。「やや不足している」を含めると、86.1%の企業が「不足している」と回答しています。
解決策として、プログラマやSEなどの開発エンジニアであれば、SESや派遣などで確保できますが、プロジェクトマネージャーはそういう訳にはいきません。
プロジェクトマネージャーは、他部署や顧客との調整、そしてプロジェクト全体の統括を行うという重要なポジションのため、SESや派遣では業務遂行が困難です。
そのため、プロジェクトマネージャーの確保・育成が急務となっており、多くのIT企業がプロジェクトを統括・マネジメントできる人材を求めているのです。
プロジェクトマネージャー(PM)になるには
プロジェクト経験を積んで内部昇進を目指す
プロジェクトマネージャーへのキャリアパスは多岐にわたりますが、まず考えられるのは、現職でのプロジェクト経験を積み、内部昇進を目指す道です。
一般的には、
- プロジェクトメンバー(プログラマ)
- プロジェクトメンバー(システムエンジニア)
- サブリーダー
- プロジェクトリーダー
を経て、プロジェクトマネージャーへの内部昇進を目指します。
内部昇進するためには、現在担当しているプロジェクトでの成果をしっかりと出し、その成果を可視化することが重要です。可視化することにより、上司や関連部署に対して、自身の貢献度を示すことができます。加えて、他のプロジェクトへの積極的な参画は、多角的な視野を広げ、組織に対する影響力を増すことができます。このような幅広い経験は、組織全体への貢献につながり、キャリアアップへの大きなチャンスとなるのです。
関連記事プロジェクトマネージャー(PM)になるのは何年目?年齢・経験年数にまつわる疑問を一気に解消!
内部昇進の大きなメリットは、既存の企業文化や業務フローに精通している点です。これにより、新しい環境に適応する時間が不要となり、即戦力としての期待が高まります。さらに、社内のネットワークや信頼関係が既に構築されているため、プロジェクト運営がスムーズに進行しやすいのです。
内部昇進を目指す際は、目の前の業務に集中するだけでなく、将来のキャリアビジョンを持ち、それに向けて着実にステップアップしていくことが重要です。プロジェクトリーダーとしての実績を積み、組織内でのポジションを確立することで、キャリアアップへの道が開けるでしょう。
- 人材育成制度が整っていないため、上流工程を担当できない。
- 年齢が若く、内部昇進の機会が少ない。
- 社員の年齢構成が崩れ、エンジニアが高齢化している。
このような環境の場合、あなたの努力だけではプロジェクトマネージャーへの昇進が難しいため、転職でプロジェクトマネージャーを目指すことをおすすめします。
転職してプロジェクトマネージャーを目指す
前述の通り、多くのIT企業では、プロジェクトを統括・マネジメントできる人材を求めており、
- 中途採用した人材を積極的にプロジェクトマネージャーに登用しているスタートアップ企業
- 中途採用した人材を大規模プロジェクトのサブマネージャーに登用している外資系コンサル企業
- 中途採用した人材を小規模プロジェクトのプロジェクトマネージャー兼リーダーに登用している大手SIer
など、プロジェクトマネージャーへのキャリアパスが開かれている求人が揃っています。
しかし、いざ転職活動を始めても、どの企業がプロジェクトマネージャーに積極登用している企業か、分かりません。
- 中途採用した人をプロジェクトマネージャーに登用した実績は?
- 中途採用した人の転職後のキャリアパスは?
- 新卒採用と中途採用のキャリアパスの違いは?
このような点について、気になるところですが、通常の求人情報には明記されていません。しかし、転職エージェントを利用することにより、このような疑問や不安が一気に解消します。
転職エージェントでは、求人企業の人事担当者や募集している部署の部門長(事業部長や部長など)から、「どのような人材を募集しているのか」「中途採用している背景は」「入社後の仕事内容やキャリアパスは」など、求人情報に掲載されていない様々な情報を収集しています。
そのため、転職エージェントを利用することで、プロジェクトマネージャーにキャリアアップしやすい企業が見つけやすくなるのです。
- 会員登録
- キャリア面談・カウンセリング
- 求人紹介
- 応募書類の作成、応募、面接
- 内定、入社
転職エージェントに登録すると、最初にキャリア面談・カウンセリングがあります。そこで、転職エージェントは、あなたの転職理由やキャリアプランを確認し、あなたのキャリアプランや希望に合った求人をリストアップしてくれます。
下記の記事では、PM求人を豊富に扱っている転職エージェント、及び転職スカウトサービスを解説しています。ぜひご覧ください。
【最新版】プロジェクトマネージャー(PM)転職に強い転職エージェントを徹底解説!さらに、非公開求人からキャリアアドバイスまで、転職エージェントのメリットも詳しく解説しています。
ITエンジニアやプロジェクトマネージャー(PM)がキャリアアップ転職を目指すなら、転職スカウトサービスがおすすめ。転職エージェントとの違いから、おすすめの転職スカウトサービスまで詳しく解説しています。
IT未経験の場合、まずはエンジニアを目指そう
IT未経験の場合、まずITエンジニアとしての経験を積むことが非常に有効です。IT未経験から直接プロジェクトマネージャーになるのは困難ですが、プロジェクトの基礎から学び、徐々にプロジェクト管理のスキルを磨くことで、将来的にプロジェクトマネージャーへの道を切り開くことが可能です。
ITエンジニアとして働く中で、プロジェクトの進行、クライアントとのコミュニケーション、チーム内の調整など、プロジェクト管理の基本を学ぶことができます。これらの経験は、将来的にプロジェクトマネージャーとしての役割を果たす上で、強固な基盤となります。
プロジェクトマネージャー(PM)とは
プロジェクトマネージャー(PM)とは、プロジェクトの成功を牽引する重要な役割を担う職業です。具体的には、プロジェクトの計画立案から実行、監視、そして完了までを管理し、プロジェクトの目標達成を目指します。
プロジェクトマネージャーの仕事内容
プロジェクトマネージャーの仕事内容は、多岐にわたります。計画の策定からリスク管理、チームの統括、顧客との連携など、一つ一つの業務がプロジェクト成功への鍵となる要素です。
- プロジェクト計画の立案
プロジェクトを成功に導くためには、計画の策定が不可欠です。目標設定、スケジュール管理、予算の編成などを丁寧に行い、プロジェクトの方向性を明確にします。
- チームの統括
プロジェクトメンバーとのコミュニケーションを密に図り、進捗管理を行います。メンバーの能力や専門性を最大限に活用し、効率的な業務遂行を促進します。
- リスク管理
予期せぬ問題がプロジェクトを停滞させないよう、リスク分析と対策の実施が求められます。問題発生時の迅速な対応も、プロジェクトマネージャーの重要な役割です。
- 品質管理
プロジェクトの成果物の品質を保証するため、各工程でのチェックと評価が必要です。高い品質を維持することで、顧客満足度の向上が期待できます。
- 最終報告と反省会
プロジェクトの完了後には、成果物の最終報告と反省会を行います。今後の改善点を見つけ、次のプロジェクトへの生かし方を共有しましょう。
プロジェクトマネージャーへのキャリアアップを考える際には、これらの仕事内容を深く理解し、自身の経験やスキルとのマッチングが重要となります。
プロジェクトリーダー(PL)との違い
プロジェクトマネージャー(PM)とプロジェクトリーダー(PL)の間には、役割と責任範囲において顕著な違いが存在します。
PM | プロジェクトの全体像を把握し、全体の流れを管理する役割を担います。全体の目標を達成するために必要なスケジュール作成やリソース配分、リスクの洗い出しと対策の立案等、プロジェクトを取り巻く全てを視野に入れる必要があります。 |
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PL | プロジェクトの技術戦略を統括・管理し、その戦略に基づいてプロジェクトの技術的な側面で、具体的な作業の指示や進捗の管理を行います。直接作業を行うメンバーとのコミュニケーションが重要となり、個々のタスクを効率よく進めるための技術的な知識が求められます。 |
PM | プロジェクト全体の成果に対して責任を負います。これには全体のスケジュールと予算の管理、品質の確保、そして関係者とのコミュニケーションが含まれます。プロジェクトが期待される結果を達成できなかった場合、その責任は大部分がPMにあると言えます。 |
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PL | プロジェクトの技術的課題や特定のチームに対する責任を持ちます。具体的なタスクや工程の完遂、チームメンバーのパフォーマンス向上、問題解決におけるリーダーシップなどが主な責務となります。 |
PM | プロジェクト全体を見渡し、計画から実行、最終的な成果物の完成までを管理するため、広範な視野と高いリーダーシップが求められます。また、顧客やステークホルダーとの交渉や連携を円滑に進めるコミュニケーション能力も不可欠です。 |
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PL | プロジェクトの技術部分を担当し、具体的な問題解決に向けたチームの指導を行います。そのため、該当分野の深い技術的知識と、メンバーとの緊密なコミュニケーションを可能にするリーダーシップやコミュニケーション能力が必要とされます。 |
PM | 企業全体の戦略に関与する管理職へのステップアップの他、事業会社の情シスやPMO、ITコンサルタントなど、幅広いキャリアパスが可能となります。 |
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PL | より専門的な技術者への道や、将来的にPMへのステップアップが一般的です。 |
プロジェクトマネージャーとしての転職を考える際には、PMとPLの違いを明確に理解し、自身のキャリアプランにどう位置付けるかを考慮すると良いでしょう。適切なポジションでの活躍は、転職市場での価値をさらに高める要素となることが期待されます。
プロダクトマネージャー(PdM)との違い
プロジェクトマネージャー(PM)とプロダクトマネージャー(PdM)は、一見似ているように感じられるかもしれませんが、実際には役割と責任は大きく異なります。
まず、プロジェクトマネージャー(PM)は、特定のプロジェクトを成功に導くために必要なリソースの管理、スケジュール管理、予算管理、ステークホルダーとの連携といった役割を担います。プロジェクトマネージャーの主な目標は、プロジェクトを予定通り、かつ予算内で完遂させることです。プロジェクトが終了すれば、プロジェクトマネージャーの役割も終了します。
一方、プロダクトマネージャー(PdM)は、特定の製品やサービスのライフサイクル全体を通じて、その成功を導く役割を担います。PdMは市場のニーズを理解し、製品戦略を策定し、製品の開発と成長を継続的に管理します。つまり、製品の持続可能な成長を促進し、一過性の成功ではなく、長期的な価値を創出することを目指します。
PM | プロジェクトに特化した役割に集中し、プロジェクトの範囲内での成功を追求する。 |
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PdM | 製品の長期的な成功を目指し、市場動向や顧客のニーズに基づいた戦略的な意思決定を行う。 |
管理職(部長・課長)との違い
プロジェクトマネージャー(PM)と管理職では、業務内容やスキルセットが異なります。
PM | プロジェクトの成功を担当し、進捗管理、コスト管理、メンバーの調整など、プロジェクト全体のマネジメントを行います。 |
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管理職 | 組織全体の業務運営に責任を持ち、人事評価、業務方針の策定、部門の戦略立案など、長期的な視点で経営をサポートする役割を担っています。 |
PM | プロジェクト管理スキルとともに、リーダーシップやコミュニケーション能力、問題解決能力などが求められます。 |
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管理職 | 人材育成や経営戦略の立案、組織運営に関連する高度なリーダーシップや判断力が必要とされることが多いです。 |
PMOとの違い
PMとPMOはしばしば混同されがちですが、役割と責任範囲には明確な違いがあります。
プロジェクトマネージャーは、特定のプロジェクトを直接管理し、その成功を目指します。プロジェクトの計画、実行、監視、制御、終了といった全フェーズに責任を持ち、プロジェクトの目標達成に向けてチームを率いる役割を担います。
一方、PMO(Project Management Office)とは、企業や組織においてプロジェクト管理に関わる標準化やサポートを提供する部門を指します。は、組織全体のプロジェクト管理を最適化し、品質を向上させるための戦略的な役割を担っています。
PM |
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PMO |
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つまり、プロジェクトマネージャーは特定のプロジェクトの具体的な遂行に重点を置いているのに対し、PMOは組織全体のプロジェクト管理プロセスを最適化するための戦略的な役割を果たします。
プロジェクトマネージャー(PM)の魅力・やりがい
プロジェクトマネージャーになることは、ITエンジニアにとって大きな目標です。プロジェクトマネージャーとして、チームを率い、目標達成のために計画を練り、リスクを管理し、プロジェクトを成功に導くことは、決して容易な仕事ではありません。しかし、その難易度の高さが、この仕事のやりがいとも言えるでしょう。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの立ち上げからクローズまで、すべてのフェーズに深く関わります。この一連のプロセスを通じて、プロジェクトを成功に導く責任を負うことは確かに重圧ですが、プロジェクトが完了し、その成果が形となって現れた瞬間の達成感は、言葉にできないほど強烈です。さらに、開発したサービスが社会に貢献する姿を目の当たりにすることは、この上ない喜びをもたらします。
また、プロジェクトマネージャーは多様なプロジェクトに携わる機会が多く、それぞれのプロジェクトで新たな知識やスキルを身につけることができます。技術の進化に伴い、常に学び続ける必要があるIT業界において、このような機会は自身の成長に直結します。新しい技術や手法を学び、実際のプロジェクトで応用することは、プロフェッショナルとしてのスキルアップにつながります。
プロジェクトマネージャーとして働くことの魅力とやりがいは、プロジェクトの成功を通じてチームと組織の成長に貢献できる点にあります。困難を乗り越え、目標を達成した時の喜びは、この職を選んだ人々にとって、何物にも代えがたい価値があるのです。
プロジェクトマネージャー(PM)になるために必要な経験・スキル
プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを成功に導くためには、多岐にわたるスキルが求められます。ここでは、プロジェクトマネージャーになるために必要な経験・スキルを解説します。
- プロジェクト管理の基本知識
プロジェクトマネージャーを目指す上で、プロジェクト管理の基本知識が不可欠です。これには、プロジェクト管理の国際基準であるPMBOK(Project Management Body of Knowledge)の理解や、アジャイル、スクラムといった開発手法への精通が含まれます。
- 技術的知識と実務経験
プロジェクトマネージャーには、IT技術に関する深い知識が求められます。これには、最新の技術トレンドへの理解はもちろん、ソフトウェア開発やシステム構築の実務経験が含まれます。これらの経験は、プロジェクトの要件を理解し、チームを適切に導くために不可欠です。
- プロジェクト計画と実行
プロジェクトの計画と実行においては、タイムマネジメントと品質管理が鍵となります。効率的なスケジュール管理によりプロジェクトを適切に進行させる一方で、成果物が常に要件を満たしているかをチェックし、品質を保つことが求められます。
- リーダーシップと問題解決
プロジェクトマネージャーは、チームの士気を高め、困難な状況でもチームを前進させる役割を担います。そのため、チームを効果的に牽引し、メンバーのモチベーションを高く保つリーダーシップ力は欠かせません。また、問題解決能力も重要で、予期せぬ課題や問題が発生した際に迅速かつ効果的に対処することが求められます。
- コミュニケーションとステークホルダー管理
プロジェクトマネージャーは、チーム内外のさまざまな人々と効果的にコミュニケーションを取る必要があります。これには、チームメンバーとのコミュニケーション能力だけでなく、ステークホルダー(プロジェクトに関わる利害関係者)との関係を構築し、維持するスキルも含まれます。顧客や経営層との適切な関係管理は、プロジェクトの成功に大きな影響をもたらします。
これからプロジェクトマネージャーを目指す方にとって、すべての経験・スキルを有している必要はありません。しかし、これらの経験・スキルがあれば、転職市場で高く評価され、キャリアアップに大きく影響します。自身のキャリアを振り返り、これらの要素をどのように経験・磨いてきたかを整理し、職務経歴書や面接でアピールしましょう。
プロジェクトマネージャー(PM)を目指す人におすすめの資格
プロジェクトマネージャーを目指す方に特におすすめしたいのが、プロジェクトマネージャ試験です。この試験は、プロジェクトマネジメントの専門性を評価する国家資格であり、日本国内でのプロジェクトマネジメントの知識と実務能力を証明する重要な資格です。国家資格であることからも分かるように、高い信頼性と専門性を持っており、プロジェクトマネージャーを目指す人にとって、転職や昇進に有利に働くでしょう。
さらに、P2M資格試験やCompTIA Project+も、日本語で受験可能な資格としておすすめです。P2M資格試験は、日本独自のマネジメントガイドライン(P2M標準ガイドブック)に準拠しており、日本企業の事業環境に適したマネジメント手法を習得することができます。一方、CompTIA Project+は、プロジェクトマネジメントの基本的な知識とスキルを証明する資格で、業界を問わず幅広い分野でのプロジェクト管理に役立ちます。
PMP資格については、その認知度の高さと業界内での評価の高さから、実務経験を持つプロジェクトマネージャーには非常におすすめです。しかし、受験資格としてプロジェクトマネジメントの実務経験が求められるため、これからプロジェクトマネージャーを目指すITエンジニアは、まず実務経験を積むことから始めましょう。
プロジェクトマネージャ試験をはじめとするこれらの資格は、プロジェクトマネジメントのプロフェッショナルとして、自己の能力を証明し、キャリアアップを目指す上で非常に有意義です。自分のキャリアパスや目標に応じて、適切な資格を選択し、計画的に取り組むことが成功への鍵となります。
プロジェクトマネージャー(PM)に向いている人
すべての職種において、「向き」「不向き」があるように、プロジェクトマネージャーにも「向いている人」と「向いていない人」がいます。
ここでは、プロジェクトマネージャーに向いている人の特徴を5つ解説します。
- リーダーシップ
まず、プロジェクトマネージャーに向いている人は、リーダーシップを持っています。プロジェクトチームを統率し、メンバーの能力を最大限に引き出し、共通の目標に向かって導く能力は必須です。
- コミュニケーション能力
次に、優れたコミュニケーション能力が求められます。プロジェクトマネージャーは、クライアントやチームメンバー、他部署や上層部との間でコミュニケーションを円滑に取りながら、プロジェクトを進める役割を果たします。そのため、人間関係をスムーズに築き、情報を適切に伝える能力が不可欠です。
- 問題解決能力
また、問題解決能力も重要なスキルの一つです。プロジェクト進行中には必ずと言っていいほど問題が発生します。それらの問題を効果的に解決し、プロジェクトを成功に導くためには、論理的思考力と柔軟な発想が求められます。
- 耐久力・忍耐力
さらに、プロジェクトマネージャーには耐久力と忍耐力が必要です。プロジェクトは長期間にわたり、予測不能な困難な状況が発生することもあります。それでもプロジェクトを途中で投げ出さず、最後まで責任を持って遂行する粘り強さが必要となります。
- 専門的な知識やスキル
最後に、専門的な知識やスキルも欠かせません。プロジェクトマネージャーは多様な背景を持つチームメンバーと協力してプロジェクトを進めるため、それぞれの専門分野に対する理解や、プロジェクト管理に関する具体的な技術や手法に精通していることが求められます。
プロジェクトマネージャー(PM)の将来性・需要
近年、IT業界の中でプロジェクトマネージャーの役割はますます重要になっています。その背景には、企業が競争力を高めるために、プロジェクトの効率的な推進と成功を求めているからです。
- 市場での求人数の増加
ITプロジェクトが増える中で、プロジェクトマネージャーの求人は確実に増加しています。企業がプロジェクトの成功を実現するためには、経験豊富なプロジェクトマネージャーの存在が欠かせないのです。
- 専門スキルへの高い需要
プロジェクトマネージャーに求められるスキルは多岐に渡ります。計画立案、リーダーシップ、コミュニケーション能力など、高度な専門スキルが求められるため、需要も高まっています。
- グローバル化の波
オフショアなどの多国籍プロジェクトの増加に伴い、国際的な経験を持つプロジェクトマネージャーへの需要も増しています。この動きは、今後もさらに加速することが予測されます。
プロジェクトマネージャーの将来性は、現在の市場動向を見る限り、非常に明るいと言えます。市場価値の高いプロジェクトマネージャーになるためには、専門スキルの磨きと、時流に合ったキャリアプランの構築が重要です。自身の能力と市場のニーズをマッチさせることで、更なるキャリアアップが可能となります。